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火曜の夜にバスを待つ 〜ディズニーワールドで働く〜

三味線の師匠が米国三越CRプログラム生としてアメリカのWDWで働いていたブログです

CRプログラムで「こんなはずじゃなかった…」と思う前に知ってほしい現実の話

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公開日:2017年1月31日/更新日:2017年4月2日

 

「夢の国で働くのに…」

「こんなはずじゃなかった…」

せっかくアメリカのディズニーで働けるようになったのに、このようなことを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

 

こんにちは、hanaeです。

今回は少し厳しい話になるかもしれません。

一年間のCRプログラム経験し、私が感じた現実のCRプログラムを書いてみます。

 

応募前の方や、合格が決まった渡米前の方にも読んでいただければ幸いです。

それでは、まいりましょう。

 

まず今回の記事の前提と私の個人的な気持ち

まず、はじめにこれだけは断りを入れさせてください。

 

私にとってCRプログラムは良い面も多々ありましたし、あの一年間は素晴らしい経験だったと思っています。

 

今回は「良かった〜!(^^)」だけで終わらせないためにも、違った視点を持って記事にしていこうと思いました。

 

CRプログラムそのものを別視点で見つめる。

そして少々厳しい見方をすると、こうも考えられるんじゃないか…?

など、私が疑問に思ったことを書いていきます。

 

あくまでものの考え方の一つとして読んで下さいませ。 

 

ディズニーで働けると言うても一年ですよ!?

一番最初から厳しいかもしれません。

しかも「それを言っちゃお終いよ?!」

と思われるかもしれません。

 

ですけれど…任期期間は一年なのです。

 

皆さんが何ヶ月でしょうか、何年でしょうか?

この試験や渡米の準備に期間を費やしたかは分かりません。

 

ちなみに私はエントリーから渡米までかかった月日は1年半ぐらいです。

それでも実際にこのディズニーで働けるのは”一年限り”なのです

 

一年は……本当にあっという間です。

仕事や環境に慣れた頃には四分の一ぐらいは過ぎています。

仕事を教える頃には半分ぐらい過ぎています。

先輩後輩周りの同期に気を遣わなくなった頃には…もっと過ぎています。

 

そうなると…あれ?さて残りの期間は…どれくらいでしょうか?

まさに電光石火のごとく日々が過ぎていきます。

 

ですが、こうも考えられます。

一年限りだからこそ精力的に活動もするし、多少無理してでも働くし、その結果より凝縮された充実した日々が過ごせるのだと思います。

一年を「長い」と思うのか、「短い」と思うのか、「ちょうどいい」と思うのか…

皆さんも少し考えてみてください。

 

その一年間であなたが支払う対価

次に、CRプログラムの一年間で、私含めたCRプログラム生が支払う対価を考えてみましょう。

 

「ディズニーで働ける」

「アメリカで働ける」

という貴重な経験や実際の賃金と引き換えに、CRプログラム生は何を対価として支払うのでしょうか?

 

まずは「時間」

一年間という時間を対価として支払います。

 

そして「健康な肉体と健康に過ごせる時間」

一年間働きにディズニーに来ているわけですので、しっかり働いてもらうことが前提です。

むちゃくちゃな勤労時間とは言いませんが、公式HPに書かれた通りの勤務時間はこなさなくてはいけないわけです。

 

勤労をするためには健康な肉体が必要不可欠ですので、健康で十分に働ける期間も対価として支払っていると思います。

 

とはいえ健康は持ち越しできないのが非常に難点です。 

その点においては「日本でアルバイトするのと同じ感覚」なのではないかなと考えます。 

 

契約社員なので、やることは”アルバイト”と同じ

次は勤務内容に夢を描いている方には、少しばかりガッカリする内容かもしれません。

 

このCRプログラムは三越の契約社員として働く一年間になります。

扱いとしては”ほぼアルバイト”、いえ、”アルバイトだ”と言い切ってよろしいでしょう。

 

それに伴って、職務内容もアルバイトと同じです。

接客販売ですから、”ディズニーで働いている”という点を除けば、ワーキングホリデーでどこかの海外で働いていることとなんら変わりのない勤務内容だと思います。

 

いくら福利厚生で、「ディズニーパークに入り放題!」「寮完備!」「寮のイベントもある!」「往路の飛行機は会社持ち!」「充実した社員研修あり!」

…と言っても、肝心の仕事内容は誰でもできるアルバイトです。

 

それもそのはず…。

CRプログラム生は一年で日本に返さなければいけないです。

 

「あなたじゃないとダメなんです!」

という特殊技能を持った人が活躍できるポストはないし、もとよりそんな募集はしていません。

最優先事項される人材は”三越とディズニーの意思決定に沿って動ける人”なのではないでしょうか。

 

アルバイトの仕事というのは、”ある程度のことを覚えれば、誰でも替えが効く仕事”です。

もちろん向き不向きもありますし、今までの経験が生きることも、日々の業務でほかとの差別化を測ることもできると思います。

 

ただ、そう考えてみても、やはりCRプログラムでの仕事は”アルバイト”の域を出ないと思います。

…というよりも、アルバイトの域を出ないからこそ様々な人に渡米のチャンスがあるのだと考えられませんか?

 

暴論に聞こえたら本当に申し訳ないのですが、CRプログラムは非常に選抜が厳しいアルバイトだと思います。※

 

それでもいい!ディズニーで働くことに価値がある!

このアメリカで働いたという経験が欲しい!

職務内容は二の次だ!

いやそもそも接客業好きやし、喜んで!

むしろその誰でもできることを工夫して素晴らしい経験にするのがこのプログラムの肝でしょ!

 

…と思われる方は、あまり気にされないことなのかなと思います。

私も気にしなかったことですし…。

 

※注釈…とはいえ、アルバイトだって立派な経験ですし、経験内容で考えると最高のアルバイトです。

 

長期雇用ではないので、ありがちなことかもしれませんが…

CRプログラム生は一年で帰ってしまいます。

そういった背景もあり、そうならざるを得ないとは思いますが…

長期目線で見て、人材育成するような職場ではなかったなと思います。

 

「CRプログラム生を大切にしていないんじゃないか?」

「一年で帰るから、と適当に扱われているのではないか?」

というような意見は、どの代でも大なり小なり感じている人はいたようです。

そして、そのように感じた経験をCRプログラム生が語っていたことも知っています。

 

その点についての私の考えは、CR生の感覚か雇用主側の考えのどちらかが必ずしも正しいわけではないと思います。正義はそれぞれにあるのですから。

 

ですが、不満を感じてくすぶったり、分かり合える人たちだけで不満を言い合うのでは根本の解決にはなりません。

不満に思うことや疑問に思うことは、雇用主に直接伝えるのが良いと思います。

 

単純に”どちらかが悪い”という問題ではないと思います。

ものの見方の相違である可能性もありますし、それは改善していけることなのかもしれません。

 

帰国後の就職に必ずしも有利に働かない可能性

CRプログラムの経歴が就職に有利かというと、案外そうでもないのかもしれません。

 

まず、有効な職種とそうでない職種がありますし、名の知れた大企業に行こうと思ってPRしたとしても「CRプログラム?何それ??」レベルだったりすることもあります。

知名度なら「海外青年協力隊」や「JICA」の方が断然高いです。

 

企業側も全てを把握しているわけではありませんので、いくらCRプログラムの試験が難関だと言っても、そんなの知ったこっちゃあないのでございます。

 

履歴書に書かれたCRプログラムの経験を見て

「アメリカのディズニーで一年間遊んで働いてたってことかな。」

…と思う方もいるかもしれません。

 

確かに歴代のCRプログラム生の方々で、なのある企業に就職された方はたくさんいらっしゃいます。ですが、それはあくまで一例です。

 

ですが、例えばベンチャー企業だと”面白い経歴”としてCRプログラムの経験を買ってくれる可能性もあるかもしれません。

ホテルやサービス業では”ディズニー”という企業名が大きく働く可能性もあります。

 

なんだかんだでやはりサービス業・エンタメ業でのディズニーのネームバリューは強いです!

CRプログラムは、それらをうまくアピールするいい材料にはなり得ると思います。

  

職場環境に過度な期待は禁物だ

そして気になる職場環境。

職場環境は日本の企業に就職するのと…いえ、日本の企業でアルバイトしてるのと、あまり変わりないです。

 

研修は確かに充実していますし、ディズニーで働いていることもあり、最初はある種の非日常感はあります。

ですが、基本的に周りにいて一緒に働くのは日本人のCR生です。

 

日本人以外の同僚といえば、それはもうマネージャーかバックヤードで働く皆さんぐらいしかいません。

 

アメリカで働くということで、かなり期待されて渡米される方も大勢いますし、私も実際の現場を見るまで想像もできませんでした。

やはり実際のところは日本人の同期・先輩・後輩と接することの方が断然多いです。

 

そして、人間関係の悩みも日本人同士で生まれることの方が多いと感じました。

 

見たくない場面も見るかもしれない、失望したりされたり、イライラ・ギスギスしたりぶつかったり不満があることも多いところなのです。

特に20代の世代が多いですし、皆さんほぼ同世代です。相手に対してイラついたり、理解できなかったり…それもまた仕方のないことなのだと思います。

 

もちろんそこから学べることも多いでしょうし、どうにかして自分で対処しなければいけない問題も出てくる可能性もあります。

時間をかけて相手とぶつかって自分をさらけ出して相手を理解していく…。

それも含めたプログラムだと割り切って臨む方がよろしいかと思います。

 

冷静な判断がつきにくい環境?

日本人が多い環境だということのついでに、大切なことをお話しします。

 

日本館はかなり閉鎖的な職場だと思います。

これを言うと身も蓋もないですが、やはり日本館はCRプログラム生はもちろん、現地採用の従業員さんも含め日本人が圧倒的大多数です。

 

そもそも職場というものそのものが、すでに閉鎖的なものなのだと思います。

閉鎖的な環境こそが「企業の文化」を醸造する源であったりしますから、閉鎖的なことを嘆くのはお門違いです。

 

ただ、閉鎖的な空間は人間関係が固定するので、

  • 上下関係ができやすい
  • 遠慮が生まれたり過度の気遣いが生まれたりしやすい
  • 他者からの目線に敏感になりやすくなる

とは思います。

 

それに対して「じゃあ、どうしたら良いのか?」の答えはそれぞれだと思います。

 

ディズニーワールド内には様々な国から人が働きに来ています。

日本館以外でも、いろいろな人と関わり、触れ合うのも良い経験になると思います。

年齢国籍性別は関係ないところが、ディズニーの素晴らしいところです。

少し外を見れば…日本館の外にも関われる人はたくさんいるはずです。 

 

ディズニーマジック☆で片付かない問題は自分で処理するしかないよな

そう、ディズニーマジックだけでは片付かない現実があるのです。

思いつく限りでCRプログラムを厳しい目線で見てみました。

 

誰もが礼賛するシステムは作れませんし、誰もが同じ感性を持っているわけではありません。

今私が挙げたことにまったく同意しない人もいれば、同意する人もいると思います。ですが、それはどちらかが正しいわけではないと思います。

 

CRプログラム生の年齢がほぼ固定されていますし、みんな日本人です。

その小さなコミュニティの中で働いているので閉鎖的になるのも、空気が悪くなったりするのも仕方のないことだとは思うのですが〜…。

 

たとえば、CRプログラム生の年齢幅をもっと広くしてみたりしたら?とか、いろいろな経験を積んだ社会人を入れたらどうかなー?ってのは思いました。同期に50代〜60代のおばちゃん・おじちゃんがいても面白そうだったなあと。

※ただしビザの問題が…ありそう!その他にも問題はありそうですが。

 

 

たくさん厳しいことも書きました。

私はCRプログラムそのものがCR生に何かを与えてくれるわけでも、CR生の何かを変えてくれるわけでもないと思っています。

 

  • CRプログラムを通じて自分が成長できているのか?
  • 自分は自分の人生が充実できる”何か”をみつけられているか?

…という観点を持つのは大切だなと感じましたし、それは今なお強く思っています。

 

長い記事になりましたが、加筆修正していきながらこの話題はこれからもまとめていきたいなと思います。

 

 

★後日追記

ですが、なんだか笑ってしまう…というか、「なんだかなあ」と思うのが、この記事読んだ後、下部に<注目記事>の一覧が出てて、それの一位がこれなのです。

(多分検索で一番引っかかっているのがこの記事だと思うのです。)

www.hanae-cr.com

 

…さんざん言っといて、これかよ!

って感じがしないでもないですが、どちらも私の本音です。