火曜の夜にバスを待つ 〜ディズニーワールドで働く〜

三味線の師匠がCRプログラム生としてアメリカのWDWで働いていたブログです

アメリカでアップルビーズばっか行ってたら5キロ太った

f:id:hanaekiryuin:20170210204454j:plain

こんにちは、hanaeです。

 

アメリカっぽいなあ…としみじみ感じますが、ディズニーで働いている時に気がついたら5キロ太っていた話をします。

 

衝撃たる同期からの一言がもうダイハード

「お疲れー!はなさんもお疲れー!……あ、……あれ?はなさん※……ちょっと太った?

(※…当時呼ばれていたあだ名を、ペンネームっぽく言い換えてみました。)

 

渡米2ヶ月後ぐらいだっただろうか、休憩室の向かい席に座った同期が声をかけてきた。

その時の私の心の衝撃音たるやまさにダイハードのジョンマクレーンが脱出する時に絶対に色々なものが大爆発するだろう?あの音だった。心のジョンマクレーンは頭に血を流しながらのたうち回ってた。それは間違いなく私の心だった。

 

私は震える手で持つ山本山の緑茶を入れたカップから顔を上げ、瞳孔の開いた目で同期を見た。多分顔は笑っていたと思うが気持ち悪い顔になっていたと思う。同期はとても賢い子だったので、とっさにこうフォローを入れた。

 

「あっ…!違うよねー!だとしても、アレだ、アレ!!!幸せ太りだー…!…あはは!!!」

その瞬間、私のジョンマクレーンは不死身ではなくなった。

 

気分良く過ごしすぎていた渡米2ヶ月後

ジョンマクレーンはさておき、だ。

渡米から2ヶ月経ち、オーランドの空気にも少しづつ慣れてきて、奇跡的に仕事も先輩との関係も良好、同期とは文句のつけようもないほどの楽しい日々を過ごしていた。なので同期の「幸せ太りだー。」という指摘はあながち間違いでもない。むしろ正解と言っていいだろう。

仕事が終わり部屋に帰ると、同期がビールを開け美味しそうに飲んでいる。机の上にはレイズのポテチ。親切な先輩が飲みに連れて行ってくれたりもした。「仕事終わりは飲みに行きたい」それはもう誰しもが思う共通の感覚であり不変の旋律なのだということを身を以て理解した。

 

ビスタの徒歩圏内にあるアップルビーズ

すでに経験している方はご存知であろうが、アメリカのディズニーワールドで働く従業員がもれなく立ち寄る飲み屋がある。

「アップルビーズ」というチェーン店のファミレスだ。ファミレスというよりも「白木屋」や「八剣伝」みたいな飲み屋だ。いや、バーだ。いや?バーか??

私はそこではろくに酒も飲まなかったので、飲み屋なのかバーなのかどうかはここではどうでもいい。アップルビーズでは「身体に悪そうな食べ物世界選手権」があれば、常に上位20位以内に入るであろうハイスコアをキープしているような食べ物が美味しそうにメニューに印刷されている。

 

私のヘビロテメニューは脂質と糖質がスキップしてるようなやつだった

仕事が終わりバスで寮に帰り、寮から徒歩圏内にあるアップルビーズのネオンサイン。この店に到着した時点でもう既に夜の10時半ぐらいなのに騒がしいのが最高である。

 

私がここアップルビーズに行くと必ず注文するメニューがある。

まずは「フレンチオニオンスープ」だ。

地獄の釜で茶色になるまで茹でられたドロドロの玉ねぎスープに薄切りのバゲットが浮かぶ。その上にはどう見ても計量ミスかもしくは「本当は指定の量よりも多いけど、使い切りたいからかなり多いけど使っちゃえ!」と面倒臭そうなバイトのサム(仮名)がやらかしたとしか思えないほどの大量の溶けるチーズが溶岩のごとくグツグツと煮えたぎりながら表面を焦がして私の眼の前にサーブされるのだ。サーブした店員は「めっちゃ熱いから気をつけろ」と言ってくれるが、私はその2秒後にスプーンでその焦げ目を突き刺して煮えたぎるスープを口に運んでいた。

これを美味しそうと思わないでいられようか?これこそまさに最高のアペタイザー。アズアペで頼んで欲しい。それにしても最初にドリンク飲んでおいて次がスープって順序おかしくない?それはノーだ、おかしくない。

 

そして「スイートポテトフライ」もそれに輪をかけて美味しかった。ただのポテトフライなら日本にもある。ここのはただのポテトではなくスイート、つまり、甘い芋でできているのだ。サツマイモという気の利いたものではないが、それによく似ている。それ単体だけでも甘いのに、甘いのにだ!それにレンチソースやチーズをつけて食べるのだ。そのままで食べてももう完全にアウト…!なのにそれにソースをつけないと美味しくない!などとのたまい、どっちが主役かわからなくなるぐらいのソースをつけた。「タラレバ娘」ではテーブルの上にタラとレバの幻覚が見えるそうだが、ここでは幻覚などではない。リアルな糖分と脂質の化身が見えるのだ。まごう事なき現実…!

 

そして最後はどうせ「甘いもの食べよう〜!」と誰かが言い出す。そう、まるで共犯者を募るようにデザートページを開きながら言い出すのだ。そして「デザートという響きは素敵だけど甘すぎたり太るのはイヤ!」という日本代表女性の皆様におかれましては、まず、ご理解いただきたい事実がある。薄々お気づきだとは思うが、このアメリカで日本のタニタ食堂が提供するような「おからのケーキ」や「豆乳プリン」などという、100カロリー以下のデザートなどはない。そもそもそんなものはデザートどころか食料品というカテゴリにも入らず、このアメリカ国内においては存在すら消し去られていると考えても良い。

数多くの頭の悪そうなデザートの中でも最高に美味しかったのは「チョコレート・メルトダウン」。どう思う?このネーミング、バカすぎないか?熱々のチョコレートケーキにアイスクリームが寄り添いう。寄り添うというよりも、「人間をダメにするソファ」がケーキで、それに寝そべる人間がアイス、みたいな構図だ。そしてその上にはチョコレートソースが計量ミス程度にかかっている。ネーミングセンスこそとんでもないが、その美味しさたるやけしからんほどの美味しさである。それは各自確かめてみてほしい。

 

ご賢明な皆様におかれましては

アメリカで好きなだけ飲んだり食ったりしながら思う存分太りやがってこんな私をバカだと笑うだろう。私もそう思う。今この文章を書いていて思うのは

「うーん、バカだ!」

という一言に尽きる。

 

だが忘れないでほしい。ここでシーザーサラダなどを頼むのは誠に愚の骨頂である。シーザーサラダ?あんなものは単なる彩りであり、アップルビーズにおけるメニューではない。複数名で来店して、免罪符程度に頼むシーザーサラダならまだ許そう。それにそもそもシーザーサラダにも大量のドレッシングがかかっているのでカロリー見ればそんなに大した違いはない。加えてそんな免罪符は全く効果がないこともきっと賢いみんなは分かっているだろう。私もかつては頼んだ事もあったが、まさに焼け石に水でしかない。

ここでの正しい注文の仕方はオニオンスープにスイートポテトフライ、チキンウイングもオススメだし、ケサディーラも大好きだった。そして締めにはチョコレート・メルトダウンで締めるのが100点満点のアップルビーズの過ごし方だ。お酒飲めない?よろしい、チョコレートシェイク一択だ。

そして夜中の2時ぐらいに帰路につき、寮の部屋に帰ってシャワーを浴びながら自分の愚行を思いっきり後悔してほしい。そして眠りについて若干二日酔いのまま目覚め、昨晩の愚行を同僚と共に笑い飛ばしてほしい。

 

 

そんなことをやっているとあっという間にどんどん太る。

そう、そしてこれを読まれました皆様におかれましては、どうぞ私の二の轍を踏みませぬよう進言を申し上げる次第でございます。