火曜の夜にバスを待つ 〜ディズニーワールドで働く〜

三味線の師匠がCRプログラム生としてアメリカのWDWで働いていたブログです

アメリカでハリケーンばっか行っていたら5キロ太った

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こんにちは、hanaeです。

 

今回も前回に引き続き、アメリカのディズニーで働く者の命運とでもいいましょうか、とにかく食べて飲んで太った話をします。

 

前回は「アップルビーズ」で飲み食いしていた話を書きました

 

www.hanae-cr.com

 

悪魔的な囁きとお誘いは唐突に

エプコットの日本館、2階の窓側にあるレストラン「東京ダイニング」。このレストランの素晴らしさは何と言っても夜の花火のショー「IllumiNation/ Refrection of earth」が特等席で見えることである。

それは従業員も変わらない。従業員も仕事をしながらあの音楽に乗せた壮大な地球の物語を見ることになる。

 

ただ、私たち従業員はどんなに「感動が長続きするタイプです」とはいえ、3ヶ月ぐらい経つと正直なところ飽きてくる。飽きてくるのが悪いわけではない。次第に私たちはRefrection of earthの音楽が聞こえると晩御飯のメニューを考えるようになるのだ。

怠惰な生活の繰り返しの中、このような悪魔的な囁きはふとその音楽に乗って聞こえてくる。

「晩御飯だなんて、そんなのビスタでバス降りて歩いてハリケーンに行けばいいじゃん…?」

 

この囁きが聞こえるようになったからには、このアメリカ生活は肥満との戦いになることは間違いないであろう。

 

 動きたくない人にも親切な立地条件

ちなみに前回紹介したアップルビーズは、私たちが住む寮から道を隔てた対向車線沿いにある。

レベル100超えの”輝く勇者のデブ”の称号を持つ私などになると「信号渡るぐらいなら行かない。」と怠惰な台詞を言えるのだが、そんな輝く勇者の称号を持つデブを歓迎するかのように間口を大きく広げて待っているのがこの魔の巣窟、ハリケーンである。

ハリケーンは信号を渡らなくてもすぐにたどり着くことができる、時間に直すと徒歩3分という驚異的なスピードでその店内に滑り込める輝く勇者のデブ御用達のお食事どころである。

ポジションとしてはチェーン店の居酒屋に相違ないが、アルコール推奨のガストだと思ってもらって差し支えないだろう。

 

魔の巣窟、ハリケーンの暴力的なまでの食事

信号を渡るのも面倒くさいと感じる輝く勇者ryはシーティングされると真っ先に頼むのが「ハリケーン・ナチョス」である。そもそも店の名前「ハリケーン」というネーミングがもうバカ丸出し。詳しく店のことを調べたくて"Hurricane"とタイプしても、台風情報しか出てこない。"Hurricane"のあとにご丁寧に"Orlando"と続けてタイプしたら、昨年オーランドを騒がせた大型ハリケーンのマシューの情報が出てきてしまった。ややこしいことこの上ない。

さて、そのハリケーンという名をを冠したナチョスである。ナチョスチップスがうず高く積み上げられ、そこにはブラックオリーブやパプリカ、グリーンペッパーのスライスが振りまかれている。表現されているのはハリケーン後の混沌。その混沌に追い打ちをかけるのが、存在感の大きい肉のミンチであろう。その隙間を埋めるがごとくドロドロに溶けたチェダーチーズの黄色い暴力が混沌の皿の上を覆っているのである。

この混沌と暴力の味を一口味わったが最後、最後の一枚、いや、最後の肉片まで食べ尽くさねば気が済まぬほどの美味しさである。

 

次に私が愛してやまないサラダを紹介したい。サラダで太るのか?と聞かれそうだが、「サラダ=太らない」と考えるのはまことに考えが浅く、そのような考えの甘さで脂肪と糖分との戦いに挑むのは無謀としか言いようがない。…そう、例えるならシルベスター・スタローンとドルフ・ラングレンを相手に、丸めた新聞紙というほぼ丸腰の装備で挑むようなものである。それ、間違いなく30秒で息の根が止まるからね。そのお二方が分からないという方におかれましては、映画「エクスペンダブルズ」をご覧いただきたい。コーラとプリングルズのサワークリームオニオン味をお供にどうぞ。

さておき、サラダである。「ハニーピーカン・グリルドチキンサラダ」は私の大好物であったが、このネーミングを聞いて

「なんだ、美味しそうでしかもヘルシーそうじゃん。」

と思ったあなた。もうすでに敵陣の中で丸腰状態とほぼ変わりません。

目の前にサーブされるのはボウルいっぱいに盛られたレタスの上に踊るハニーピーカンナッツとドライクランベリー。ハニーピーカンナッツとはナッツの飴だきである。クランベリーもナッツもどちらも甘いのだ。そしてグリルされたチキンブレストにブルーチーズの後方支援が力強い。ドレッシングは「和風ゴマドレ」などは存在すら消し去られているので、ハニー・ライムドレッシングという謎のドレッシングになる。

甘いクランベリーとピーカンナッツをブルーチーズとチキンで食べる。この組み合わせはまるで新世界。しかも「サラダだから」という最強の免罪符を手に入れ、気がつけば輝く勇者のデブの道を驀進しているのである。

 

さて、前回のアップルビーズにおいて”締めのデザート”がこの世にもたらす悪害を書き連ねたが、ここハリケーンにおいても”締めのデザート”というダークサイドからの囁きは止まらない。ハリケーンにも数々のデザート・オブ・バカが存在するが、その中でも群を抜いて味覚と脳髄を破壊するのが「シーソルト・チーズケーキ」である。

チーズケーキなのにシーソルト。まったくもって意味不明なこのネーミングセンス。運ばれてくる黄金色のケーキに寄り添うような白い悪魔・ホイップクリーム。ちなみにこのホイップクリームはバイトのサム(仮名)の機嫌によって量が増えたり減ったりする。たまに添えられない時もある。ちなみに私がこの世で最も愛するケーキはチーズケーキである。このチーズケーキを食べたいがためにこのハリケーンに立ち寄るし、ナチョスもサラダも食べるのだ。それはチーズケーキまでのアペタイザーであり、コンサートにおける持ち時間30分の前座である。

 

再度・ご賢明な皆様におかれましては

それにしてもこの罪深いハリケーンだが、あまりにもディズニーの寮であるビスタ・ウェイに近すぎて、歓送迎会など一通りの通過儀礼のごとき集まりには大変重宝される飲み屋なのである。

私も働いている当時、歓迎会はアップルビーズで迎えられ、送別会はハリケーンで送られた。そんなディズニーで働く若者の心のオアシス、アップルビーズの後釜としてこれからも愛され続けるであろうハリケーンだ。

ここには紹介したメニューの他にも豊富なテイストを揃えたチキンウィング、BBQプルドポークバーガー、そしてここにはマヒマヒ(という白身魚)やエビのグリルもある。

 

アップルビーズのようにやたら暗い店内ではなく肺胞的なパステルカラーの店内インテリアも足の運びやすさのポイントだ。そんな明るい雰囲気に飲まれていたらあっという間に胴回りが倍になる。

間違ってもWalgreensで買うものがあるから、と立ち寄ったついでにその隣のハリケーンまで足を延ばすのはお薦めいたしません。