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火曜の夜にバスを待つ 〜ディズニーワールドで働く〜

三味線の師匠が米国三越CRプログラム生としてアメリカのWDWで働いていたブログです

ユニークな住職さんがお悩みを解決する「大事なことから忘れなさい」読書感想

こんにちは、hanaeです!

 

ディズニーで働いていた時に読んだ本の感想やオススメポイントを書いていくことにします。

今回は住職の松山大耕さん著「大事なことから忘れなさい」の感想です。

 

大事なことから忘れなさい 迷える心に効く三十の「禅の教え」

大事なことから忘れなさい 迷える心に効く三十の「禅の教え」

 

 

あなたのお悩みに住職さんが答えます

「大事なことから忘れなさい」というタイトル。どんなことが書かれている本なのかな?と思われるかもしれませんが、ざっくり紹介すると

住職さんが皆さんのお悩みに対し、仏教の教えを引用してお答えする

という本です。

 

この本は実は渡米中に読んでいた…というよりも、渡米前に読んで「これは非常に面白い!」と思った本です。渡米後Kindleで再ダウンロードし、渡米後一番最初に読んだ本でもあります。

 

著者の松山大耕さんのTEDスピーチ

この本を知ったのは、あるTEDスピーチからでした。


Reasons for religion -- a quest for inner peace | Daiko Matsuyama | TEDxKyoto

TEDは英語の勉強をされていたり、国際交流活動をされたり、もちろんCRプログラムに行かれている方の中にもご存知の方は多いかなと思います。TEDは世界中の様々な分野の第一人者が15分程度のスピーチで考え方や発見のシェアをしてくれます。他言語字幕をつけることができますので、語学の勉強やプレゼンの勉強にもなる大変面白いコンテンツです。

TEDのスピーチでは主な言語は英語ですが、このTEDスピーチは京都で開催された特別プログラムですので、松山さんも日本語でスピーチされています。

 

この松山さんのスピーチでは、日本の独特な宗教観を面白おかしく解説してくれていますし、これを見れば松山さんがいかにユニークな住職さんであるかがすぐにお分かり頂けると思います。

15分ほどのスピーチですので、ぜひご覧いただきたいです。

 

日本のユニークさはどこから来たの?

職場であるエプコット(アメリカのディズニーのテーマパークの一つ)のテーマは「近未来とテクノロジーと文化」。その中にある日本館で働くことは、日本を代表して日本の良さや日本の文化や空気感をお客様に伝えることでもあります。

 

私はアメリカで働く前から神社の神主さんやお寺のお坊さんと交流がありました。その交流の中で

「海外から見た日本がユニークだと思われる部分の大半は、”日本の独特な宗教観”が影響を及ぼしているのではないか?」

と思うようになりました。

松山さんのスピーチの中でも日本の”なんでもあり”の宗教観の持つ寛容さや他の国とは違う面白さが話されています。日本という国を理解するには、まずは「宗教観」から日本を見てみても面白いかもしれません。

 

30ものお悩みは厳選のお悩みばかり!

さて、肝心の著書の内容ですが、さすが選りすぐりのお悩みです。例えば…

  • グローバル化に対応できるようになるには?
  • なんの取り柄もない自分
  • 物覚えが悪くて情けなくなる
  • 今の仕事が自分に合わない
  • 最近結婚できるのか焦ってきた
  • 何かを極めて一流になるには?
  • 他人に左右されず生きるコツとは?
  • 海外のお客様を接客するには?
  • やりたいことがみつからない

などなど、選りすぐりの30のお悩みに松山さんが答えます。

 

物覚えの悪い私に響いたお悩み相談

特に私がまさに我が身のことのように感じたと質問がこちらでした。

「物覚えが悪くて情けなくなる」

 

…私は本当に物覚えが悪くて、仕事の配属先が決まった後も、仕事内容がなかなか頭に入りませんでした。同期はもっと難しいことを覚えて出来ているのに、私はどうしてこんなところでつまづいてしまうんだろう…情けないし恥ずかしい…。そう思っていました。

 

私は仕事にしている三味線も、最初から器用にこなせていませんでした。ましてやディズニーでの配属先は寿司を作る寿司職人…まきすを握ったこともなければ、寿司を巻いたこともない、寿司を8等分に切ったこともありません。

そして寿司を作るまでにも様々な準備や仕込みがあり、それにも手順やルールが決められていました。それがなかなか覚えられない。仕事場の寿司カウンターにメモ帳をもって行き、先輩からの教えをその中に書き込んでいきました。分からなくなればメモを見たり、先輩に聞きました。

ものすごく時間がかかりましたし、のろかったと思います。

 

お悩み以外にも日々の接客で役立つ言葉もあった

松山さんのご著書は

「こうすればいいよ!」

という、表面的なハウツーを教えてくれる本ではありません。これからの人生のなかで自分が強く生きられるように考えられられるヒントが書かれています。考え方のレッスンのような本です。

また、一つのお悩みだけを読むのでなく、様々なお悩みが最終的には一つの話につながるように…まるで悩みの一つ一つに薄くて細い線が引かれているようにも感じます。

 

お悩み相談本としても非常に読み応えがあることは間違いないのですが、アメリカのディズニーという非日常の世界で「日本」という一つの国の文化を伝える仕事の中で、この著書のなかには仕事や接客のヒントとなり得る言葉もたくさん書かれていたと思います。

 

帰国後、松山さんとお会いすることができました

アメリカから帰国したのち、著者である松山大耕さんと京都の退蔵寺にてお会いすることができました。

これはトークショーなどの公の場ではなく、全くのプライベートでした。私の知人が松山さんに連絡を取って下さり、松山さんがお忙しいなかお時間を作ってくださったことで実現しました。

三月の末、春先のまだ少し肌寒い季節でしたが、お茶を飲みながらお話しさせていただきました。アメリカ生活でご著書を拝読したこと、またそれが生活のなかで助けになったことを直接お礼として言葉にすることができました。

 

そんな面白い出会いもあり、この本は忘れられない本になりました。そしてこの一件で、「思ったことって、割と意外なところで叶うんだな〜」と…思いました。とはいっても、私何もしてないですけどね!周りの人がいい機会をくれただけで!

 

まさにディズニーパークが毎日ゲストに「夢は叶う!」と口酸っぱく伝えていることがそのまま現実世界にフィードバックされたような感覚でした。

 

おすすめの一冊でございます。 

大事なことから忘れなさい

大事なことから忘れなさい